プリウスミニバン

「トヨタがプリウスミニバンを発表したよ、その名もプリウスv。

プリウスvは多様性・Versatilityの意味と聞いているが、僕にはVictoryのvにしか思えないなvvv

笑いながらそう言うケンの表情は、なんだか底抜けの明るさに満ちていた。


2011年1月、デトロイトモーターショーで発表されたトヨタのプリウスミニバンは、

わたしたちエコカーファンにとっては待望の新車だった。


初代、2代、3代、どのプリウスも燃費と先進性に優れていて、

それこそ未来の車を最も身近に感じさせてくれる車だったことは間違いない。

 

そんなプリウスを愛して、かくいうわたしも3台とも乗り継いでいるクチだが、

小学生の子供を二人持つ我が家にとっては、

車内居住性という角度では必ずしも満足しているわけではなかった。

 

 

 


若い夫婦、あるいは子供が巣立っていった後のご夫婦など、

一人あるいは二人で乗ることが多い家庭には、

今のプリウスで十分、十二分のスペースがあるだろう。

とりわけ、3代目プリウスになった際の、

後部座席やトランクルームの広さ改善は十分に検討された成果が見えている。


それでも4人家族で旅行に出かけるときには、通常のプリウスではちと辛い。

燃費の良さ、あるいは未来の車を駆って旅に出かけられることの喜び

というものも忘れてはならないのだが、仮にもっと広いスペースがあれば・・・

と願っていたプリウスファンはわたしだけではないだろう。


そこで現れたのがプリウスミニバンだ。

日本ではプリウスアルファαという名前で発売されるというウワサもあるが、

一足先にアメリカでお披露目されたプリウスミニバンvは、

5人乗りにスケールアップされていたから、

おおよそ今わたしが抱いている期待に応えてくれるようなクルマなんだよ。

ケンだってそれを分かっていて、プリウスミニバンの新生を歓迎しているわけだ。

 

禁断のクルマ、プリウスミニバン。

低燃費・未来の車の楽しさに加えて、ついに居住性まで兼ね備えたこの新しいクルマは、

日本の車の勢力図を一筆で変えてしまいそうな予感を抱かせてくれる。


若者はこの車を買うだろうか。

若者離れが叫ばれて久しい日本の車事情、

若いうちからこのプリウスミニバンさえ買ってしまえば、

途中10年も20年も別の車に買い替えることなく、満足できるだろう。

意図したこととは違うだろうが、そんな現象が起きそうな予感すら、わたしは覚えている。

 

 




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