未来の車を探す旅

未来の車を探す旅が続いている。

空想&自動車好きのわたし、未来の車について、あれこれと想いを巡らせる時は楽しいもの。


技術を引っ張り、現実のものにするためには、空想がないと始まらないんだ。

カーエンジニアたちが「こんな未来の車を考えてみた」という夢があってこそ、

技術を駆使して試作車の開発につながっていく。

 

だからこの未来の車を考えるサイトには、遠慮がない。

こんな自動車が欲しいな、クルマにあんなものがあれば良いのに、

未来の車はこうなれば安全だな、とか。

実現性とか、費用対効果という話は他所に置いておき、

自動車を愛する者同士の夢を語ろうじゃないか。

 

 

 


大体、未来の車ほど、空想に富んだ世界はない。

次の自動車の標準系は、ハイブリッドカーなのか、電気自動車なのか。

それとも燃料電池車が一気に台頭してくるのか。

空気を汚さない車は、交通事故を起こさない車は本当に実現できるの?

走る家や部屋として、自動車の可能性は次のステージへ?

夢の風呂敷を大きく広げて、楽しい議論ができそうだね。

 

さぁ、このサイトには幾つもの未来の車の物語があるよ。

どれも車の素人くさい思いつきベースのドライブストーリーだけど、

飛躍したアイディアが、常識破りのイメージが、

現在の自動車のスタンダードを塗り替える切欠になるはず。

Let's go for a drive !!

未来の車の議論の先には、素敵な未来の車が走っている。

 

未来の車

未来の車・プリウスは、ハイブリッド車界の小野道風さ

 

パワースイッチを押して走り出す。

駐車場の暗がりから車道の日なたへ変わると、ケンは悪戯な表情をしてそう言った。

 

「何て言うのかな、今のガソリン車は未来の車・燃料電池車へと進化してゆくよ。

その途中でさ、何でもそうだと思うけど、物事がはっきりと変わる転機ってあるよね?」

 

 

 

 

助手席から覗く彼の視線の先には、なんだか難しいコクピットモニターがある。

ディスプレイされているモーターとエンジンの難しい燃費情報も、

ケンにとっては爽やかに吹く春風のようで、いとも簡単に読みこなしてしまうのでしょうね。


「ちょっと変わったお話だよ。

日本人が書いている書って中国の書道に近いけど、決して同じではないって分かるよね。

中国から輸入された書道が長い歳月を経て、日本スタイル・和様に変化して現代まで生きているんだ

その書の筆跡を追うとね、これは日本の書道史ってことになるけど、

中世・平安時代の小野道風という人の書から、別物になっていることが分かるんだ」


「今度は書道のお話?あなたは本当に変わったお話を一杯知っているのね」

 

ケンって不思議。

ある朝は飛行機の飛ぶ原理のことを語ったと思ったら、ある夜はペルセウス流星群のことを語るの。

今度は何?日本書道史のお話って、どこでそんな知識を得ているの?


「有名なお話さ!中国からの輸入物と、日本固有の書、その違いを確立したのが小野道風だからね。

海外の真似からの脱却、日本文化の独立、青が藍から生まれて青に変わってゆく。

そうだ、藍は青より出でて藍より青し

僕は真っ直ぐ突き立てる過酷な中国書より、優雅な日本の書道のほうが美しいと思うよ。

和様漢字の美は小野道風から始まったって考えれば、僕の興味のありそうなことじゃないか」

 

 

 

 

「それは分かるな〜。でも書道とプリウスの共通点って分かんないな〜」

 

「1997年の終わりに販売されたトヨタ・プリウス。

ガソリン車全盛時代の今でこそ、まだ実感がないけど、

近い未来には燃料電池で走る車が主流になって、ガソリン車は時代遅れになるだろう。

まだまだ50年先のことだと思うけど、その時にみんなは振り返ると思うよ。

どこが昔の車と未来の車の境目なのか、って」


話を勿体ぶってケンが押し黙る。

声が途切れると、エンジン音はかすかに聞こえるものの、とても静かな車内。

これがハイブリッドシナジードライブの醍醐味。

 

「それがトヨタ・プリウスなんだよ!

プリウスが未来の車との境目なんだよ!

書は小野道風、車はプリウス、過去から脱却し、未来を切り開いたパイオニアたち。

プリウスって、素敵な響きじゃない?

”プ”っていう、破裂音の子供じみた、やんちゃなところ、

”リウス”っていう音は品格を出していて、それでも高級過ぎない感じ。

通して”プリウス”って発音すると、なんとも未来を感じさせる、

それでいてちょっと腕白で、でも異質過ぎない魅力的な音だと思うな」


「ケン、プリウスっていう言葉の意味は何?英語ではないと思うけど」

 

「そうだよ、英語じゃない。プリウスって奇跡みたいだ。

ラテン語で”先駆ける”を意味するのが、”プリウス”なんだ。

もうこれってはまり過ぎ。これ以上ない、最高のネーミングじゃないかな。

未来の車を”先駆ける”のがプリウス

商売を越えて、なんか神の符号みたいなものを感じるよ」

 

 

 

 

ご機嫌になったケンはEVドライブモードスイッチを押して、モーターだけの走行に切り替えた。

エンジン音がなくなり、モーターだけの静かなクルーズ状態。

 

「未来を先駆ける車、いいや、もうトヨタはプリウスで未来の車を先駆けたんだよ。

ハイブリッド技術は未来の自動車業界のメインキーワードだ。

この流れは燃料電池車につながって、車はCO2ではなく水だけを排出する。

あえて今、僕は宣言させてもらうよ、プリウスは未来の自動車界の小野道風だって!

きっと50年後に僕と同じことを言う専門家が現れるだろう。それが僕の老後の楽しみさ。


そう言ってケンは楽しそうに笑った。

未来の車を見越して、ケンは自動車に何を託しているの?

わたしも考えてみようと思った。

ガソリンから水素へとエネルギーが変わってゆく過渡期に生まれたハイブリッド車だけど、

それって今までの大きな流れを断ち切る、未来の車の重要な変換期になるのでしょう。

 

未来の車のはしりがプリウスだって、わたし、なんかそう思えてきたよ、ケン!

 

 




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