車 有機サイクル

ずっと考えている どうして車は地球の役に立たないのだ?

車が走って何を生み出す? これは哲学的な発想ではないよ

人に自由や快楽・探検心を生み出す以外のことを 夢見よう


地球上の生物たちは有機的だ

自分が生きるために 他者の命をもらうのは 人間と同じとしても

死ぬときには その身を他者の糧として提供する

生死の過程自体が 循環サイクルに組み込まれていて

生きて無駄がなく 死んで無駄がない

 

ミミズは土を食べ その中の養分だけを摂取したと思ったら

糞として出す土を 見事なまでのきれいな土に 再生させる

そして あの細長い身体は モグラら小動物たちの格好の餌


知床の鮭は はるかアラスカ沖まで遠洋して 得てきた養分を

身体一杯に蓄えて 自分が産まれた川に戻ってくる

産卵を終えると 死骸を故郷にさらすが

その死骸に宿る豊富な養分は ヒグマやオオジロワシたちの貴重な生きる栄養だ


草木は育ってCO2を浄化し 死んでは後進の森に栄養を還す

人に使われたとしても食材に木材に 使われ方は無限の変容ぶりだ。

 

 

 


僕らの車はどうだ? 吐き出す排気ガスは何かの役になっているのかな?

人類共通の願いとして 地球の温暖化でもあれば納得できるが

温暖化は 人間たちの生きる環境を破壊することに繋がるのだから

真逆のことをしている ことになる


トヨタ自動車の渡辺社長は言った

「走れば走るほど空気がキレイになってゆく車」 を夢見ていると


そうだよ、その考えだよ!

車はより大きな身体の車に 食べられてしまうような弱肉強食の世界には 生きていない

死んで身体を 土に還すわけでもないし

むしろ死んでも 身体は行き先がなく 永遠の鉄クズとして生き長らえるだけ

だから せめて現役で走っている間にでも 何か役に立つことができればいい


例えばタイヤだよ

技術的にこんなことができるのは 数十年先のことかもしれないけど

タイヤの中に 削れて空気にまぎれると空気を浄化する何かを 混ぜておく

すると文字通り走れば走るほど空気がキレイになってゆく

ということが現実のものとなる


例えばエンジンだよ これも技術的には不可能かもしれないけど

走っている間にフル活動しているのは 車の心臓にあたるエンジンなのだから

そこにも何か役に立つものを 混ぜておいて

エンジンを動かせば動かすほどいいことが重なってゆくようにすればいい

 

車という生物が 一番長く時間を費やすのは 「停車」 という活動だ

これに何か工夫できないかな そこにいるだけで空気を清浄する効果を持つ車

そういうのが 未来の車なんだと思う


地球上に存在する ありとあらゆる固体の中で まったく他者の役に立たない唯一もの

それが人と車 その無機的な命の営みを考えると 冷笑に値するだろう

こんな馬鹿げた話はない


車が生き残るのなら 地球上の壮大な有機サイクルの輪の中 に加わる準備をしないといけない

車はもう 命を持たない無機質な物体 ではいられないよ

車はもう 命を循環する有機的な生き物でない限り

生き残りをすることなんてできないのだから

 

環境のトヨタ

環境のトヨタ。

ハイブリッド技術、燃料電池技術の分野でトヨタの実力は世界一。

だから、トヨタ自動車ほど地球環境に配慮している自動車会社はない

このイメージが、トヨタにとっては最高の武器。


1970年代の若者たちは、「平和」「反戦」というプラカードを掲げることで、

自らが時代の先端を行っていることを証明した。

若いエネルギーをどこで発散させ、自分という存在を社会に認めされるための手段が

「平和」「反戦」であったと言ってもよい。

2000年代、2010年代になると、別のアイデンティティが世の中に浸透してきた。

それは「環境」「健康」というカードだ。


この言葉は1970年代のプラカードよりも影響力が大きく、

若者のみならず、全世代の人や企業までもがこぞって、このイメージに依存しようとする。

 「環境」「健康」という言葉を追記すれば、なんでもかんでも正当化される時代だよ。


企業がコピー用紙に裏紙を使う?

いいや、そんなことじゃなくて、工場で排出させている二酸化炭素を削減させなくちゃ、

「環境」へ本当に配慮したことにはならない。

トヨタのCMにある「エコ替え」って何?

 

 

 

 

燃費が悪い車を、新しい車に変えた方が二酸化炭素の排出量が少ないって?

古い車を廃棄し、新しい車を作る工程にどれだけの二酸化炭素が生まれるのか

そういう問題にフタをし、「環境」の盾を振りかざして新車販売を狙う心が見え見えじゃないか。

世界一のハイブリッド技術で、地球環境に良い車の分野を席巻するトヨタ。

いいかい、「環境」に良いイメージという現代最強のカード「免罪符カード」をもって、

アメリカで燃費の悪い大型車を売りまくって利益を稼ぐ。これがトヨタのビジネスだ。


プリウスに代表されるトヨタのハイブリッド技術を知らない者はいない。

これまでは創業以来、ずっと二酸化炭素を排出する鉄の塊を

世界中に販売し続けてきたトヨタだが、プリウスが切り開いた

「環境に配慮している世界一の企業」というブランドは大きい。

いいかな、地球に二酸化炭素を増やして温暖化させた直接的な加害者が、

トヨタであることは間違いない。

トヨタというか、自動車メーカーみんなが加害者だ。


そのマイナス面を一気に転換させ、

逆にプラスな環境配慮イメージをもたらせたハイブリッド技術。

この「環境」という免罪符を持って、トヨタは世界一の自動車メーカーの座に座ろうとしている。

2010年にはトヨタがその世界一のポストにたどりつくだろう。

それから行われるトヨタの逆転劇に私は期待したい。

今まで加害者だったトヨタが、地球環境の本当の救済者になるというシナリオ。

ハイブリッド技術から、燃料電池技術を獲得するトヨタは、

いつか必ず完全なクリアエネルギーで走る未来の車を開発させる。

 

そこからが自動車メーカーが借りを返す番。

地球環境をむしばんで、会社規模を大きくしてゆき、研究費用を捻出させた。

地球を犠牲に作り上げたハイブリット技術が、いつか地球を救う。

このシナリオが見えているから、自動車メーカーは明日の仕事に取り掛かれるんだ。

トヨタの持つ「環境」という現代最強のカード。

次はどこの誰が「CO2排出ゼロ」という、未来の最強カードを手にするか。

そして未来の人たちがアイデンティティにする言葉も、

「CO2排出ゼロ」に変わってゆくのだろうね。


加害者であった自動車メーカーたちが、救済者になろうとしている挑戦は続くよ。

 

 




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