トヨタ TMC

なんて派手な会社なのだろう

営業利益が2兆円なんて もう一民間企業の枠を超えているし

世間では環境に配慮している会社のイメージランク首位だ

経済首相と呼ばれる経団連のトップも出しているし

巨額なCM費用は マスメディア界で侵しがたい存在 になっている

これほどまでに巨大化すると賛否両論があるのは当然のこと


環境適応技術で 自動車業界を 独走していても

世界販売台数で 07年にGMを抜いて 世界一になったということは

実は世界最大の公害排出企業ということじゃないか

地球を 自然を 人間の身体を喰いモノにして 成り上がった企業という側面は否定できない

 

 

 

 

同じ事を 国営企業ではできなかっただろう

利益追求の民間企業が 利益を確保し、技術向上を見据えて環境に配慮する余裕さえあり

そして雇用を作り出して地域社会に貢献している

尊敬に値する 素晴らしいことじゃないかな


ノーカーデー カーフリーデーが うたわれるようになった

ヨーロッパに多く見受けられる 路面電車の復活もある

人はもう 車を理想視していないよ


その反面 アメリカのハリウッドスターや議員が

自分は環境問題について関心がある というイメージをアピールするために

こぞってTMCのプリウスを乗って 会場に乗り付けてきたことは まだ記憶に新しい

VIP御用達の車は アメリカ伝統のリムジンからプリウスへとシフトしていった

 

1970年代のマスキー法 カルフォルニア州で車を販売するならば

5年以内に 排出する汚染物質を 10分の1にしろ

という厳しい法律を くぐり抜けてきたのは TMCら日本車メーカーじゃないか

やはり 世界のリーディングカンパニーだよ

公営にはできない 民間の地味な強さ


元は軍の要請に基づく トラック需要から できていった会社は

人間の英知を搾り出すことで 巨大化を叶えていった

危機感を常に忘れないTMCは きっとこれからも モンスターのように肥大化してゆく


地味な会社が派手に動いている 世界に一つ やはり派手な会社

未来の車会社 それがTMC(Toyota Motor Corporation)

 

トヨタ 赤字

トヨタが赤字?

2008年12月の業績予想発表会、渡辺社長が口外した2008年度の

連結決算を聞いて、会場にいた私は思わず編集長に電話しちゃった。


ねぇ、ボス。これで明日のウチの一面はキマリね。

トヨタ、赤字転落。

この一言だけで、アイキャッチが凄いし。

先期の黒字2兆円から、今期は赤字1,500億。

これが世界不況を象徴する、一番の急落下ぶりよ。


明朝の新聞紙上を飾る強烈な文字がイメージできた。

これでますます派遣切りも増えてゆくし、加速している雇用不安にトドメがさされる。

あのトヨタが、あのトヨタでさえ赤字なんだから、もうどうにもできない状況ね。

私の絶望は随分深かったの。


そうしたら、ボスがこう言うじゃない。

「分かった。一面には載せよう。でもまだそんな悲しい解釈には早いよ。

いいかい、トヨタグループ各社の決算予想が順番に発表されるから、最終判断はそれを待とう」


???

私には分からなかった。

仕方なしに記事は書いたものの、頭の中ですっきりしない数日が過ぎていった。


そうして数日後、トヨタグループ主要各社の年間予想が出揃った。

トヨタ自動車 ▲1,500億
デンソー ▲ 100億
アイシン ▲ 100億
トヨタ織機 ▲ 100億
トヨタ紡織 ▲ 60億
トヨタ車体 20億


コーヒーを2つ手にした編集長が、私を打ち合わせテーブルに誘うの。

何かな?と思って行ったら、ボスはそのトヨタグループ赤字の数字を眺めて私にこう言う。

「あぁ、悲しいことだね、この数字は。トヨタはみーんな赤字じゃないか」

「本当ですね。本当にマズイ状況ですね」

そうしたらニヤッとボスは笑って、紙を裏返すの。

「ほら、この数字の裏にはなんて書いてあるか分かるかい?」


全然。何のことか分からないから、普通に聞いてみた。

「???どういうことですか?」

ボスは予想屋の表情に変わって、ペンをぐるぐる回しながら言った。

「いやいや、疑り深いおじさんのコメントだよ、意地悪な受け止め方っていうか。

数字がおかしい。

こんなキレイに赤字が一列に並ぶなら、そこには何らかの理由があるはず」

 

 

 

 

「トヨタの赤字の理由?」

「そうそう。あっ、あくまで僕の勝手な意見だよ。

これは意図的な赤字の数字だよ。

トヨタが50年ぶりに赤字を出すから、派遣社員も切りやすくなる。

仕入先にも更に原価低減を要求しやすくなる。トヨタ社員の危機感を高揚させられる。

黒字じゃこうはいかない。トヨタの赤字マジックだ


あー、そんな暗いお話か。素直な私には思いつかない、やらしい空想ね。

「だっておかしいじゃないか。各社とも微妙な数字だよ、いくら世界経済悪化があって、

為替差損が出て、原材料高騰があっても、会社の規模を考えれば

100億なんてどうにか工夫して数字上は黒字にできる範疇だろう。

それを赤字にしちゃうんだからな、経営者たちの意図を思ってしまうのは僕だけ?」

「その意図って言うのを聞きたいです」

「うん、優秀な経営者であるトヨタさんは、

 最終的に通期で赤字を出さないようにしたと思うんだ。

このままの成り行きでは本当に赤字になるかもしれないけど、まだなんともいえない。

その危機感が昂じて、どうにかして会社や社員を守るための方法を考えたんだ

そこでボスはコーヒーをすすって、ペンをグルグル回した。

「本当に赤字になったら全てが壊れる。

予想なんだから自分たちが悪役になってもいいし、あえて赤字の予想を公表することで

その後の会社が必死になって、結果春を迎える頃には赤字ゼロぐらいになっているんじゃないか、

ってトヨタの上層部が考えたとしたら?」

 

んー。

素直な私もさすがに考えさせられた。

なるほどね、どっちが優しいかって、最終的に会社を守る方だもん

予想なんて数字をいじっただけだし、それで最終的な赤字が守れるなら、

心を鬼にしてトヨタ赤字発表するのも戦略のひとつね。

 確かにそう考えればトヨタのグループ企業が軒並み赤字になるのはおかしい。

「ほら、そういう風にも捉えることができるだろう?

誰も公表できないし、証拠なんてどこにもないけど、

優しさっていう観点で捉えればこれほどの優しさはない」

ボスは言う。なんだか私もそう思えてきた。

「優しさね、優しさ。一時は悪者になって、最後はみんなを救って。

それって正に経営陣の仕事だし。優しさ、優しさ。

だからトヨタが赤字発表したって、私もそう思うようにするわ」


そんな会話があって、私はあのトヨタの赤字発表を違う角度から見るようになった。

優しさよ、優しさ。

独り歩きする言葉を駆使して、最後は黒字を勝ち取る。

それって最小限のコストで、最大限の実益を得ているわけだから、見事な戦略じゃない。

それもこれも、会社従業員のための優しさだから、優しさなんだから。

 

トヨタの改善

このトヨタの改善のお話をどう捉えるかはあなた次第だから

書かれてあることをみんな信じることなく、批判の目で見て欲しい


トヨタ式の改善とは、例え今現在それなりに上手くいっている物事であっても

より一層の向上を目指して、常に何かを善く改めてゆくということだ


年間2兆円の利益を得ている超優良企業がどうして改善しないといけないの?

そのままのペースでやってゆけば安泰じゃないの?


そう考えたくもなるだろう でも利益が2兆円の超企業だからこそ改善してゆかなくちゃ

いつか腐ってゆくのは避けられない それは国営法人を見れば明らかなのだよ


日々、改善、改善、改善

どこまでいってもトヨタの改善は止まらない

ミスをしてもミスをしたことを咎めたりはしないよ

どうしてそのミスが起きたか そのミスが生まれた原因を探って

同じミスをしないために日常業務を改善するのがトヨタ流だ

 

 

 


だからミスは声を大にして言うべきだって開き直られても困るけどね(笑)

ミスが起きたらその原因と再発防止策を展開するのがトヨタ流の改善

小さな改善も、毎日改善を積み重ねてゆけば全体で大きな改善力となる

理論だけじゃなく、それを愚直に、実直に実行しているのがトヨタだ


いいかな、優れた人物なら改善すべき部分を探すのは難しいことじゃない

思うのだが、トヨタグループ30万人の全従業員を改善することよりも

自分ひとりで自分自身だけを改善させる方が余程簡単だし、時間も早い


経験を積んで自分を確立できるまできたら、他の人に改善案を分け与えて

広く小さく改善してゆくよりも、自分ひとりばかりを改善してゆく方がずっとイージーだ

自分だけに知識をcloseして、自分だけ改善して、

自分だけ優れたビジネスパーソンになればいい

おっと、この考え方はトヨタだけじゃなくて世間一般でありそうじゃないかな?


でもトヨタの改善は違うんだ

一人だけのためじゃなくて、みんなのために改善

一人の天才よりも、百人のエキスパートだから、

自分のための改善よりもみんなのための改善のほうに価値を置いている


他人のための改善はボランティアだよ

自分だけの改善を利己的だと否定しているわけじゃないが、

他人のための改善って社会的なことだと思う

企業内での社会的行為ではあるし、給料をもらっているからボランティアじゃないけど

とにかく他人のために改善アイディアを分け与えるって事は社会的だ


トヨタの強さの理由を求めれば、いくつも答えはあるだろう

私は一番の理由にこの社会的なトヨタの改善を挙げるだろう

" 自分のためにだけじゃなく、オールトヨタのために改善せよ "